緩和曲線道床素材のQ and A

使い方

種類が多いですが、実際の道床素材を見て区別がつきますか?

裏面に寸法を記載しております。Yaの値とYaを揃えることのできる半径の範囲、X'aの値とX'aの値を揃えることのできる範囲を記載しています。また、半径と角度も記載しております。

寸法の誤差はありますか?

ABSライクでは設計寸法に対し、長いものでは零点数mm程度大きくなります。メーカーによっては、15度のレール3本接続と45度のレールを比較した際に、同じくらいのズレはありますので、あまり気にする必要はないでしょう。

色はどんな色ですか?

ABSライクでは白色で半透明です。光にかざすと光を通します。見た目が気になる方は、模型用の艶消し塗料等で塗装してご利用ください。アクリルでは濁った透明で、光をしっかりと通します。こちらも見た目が気になる方は塗装してください。明かりを消して照明を楽しむ場合では、塗装により遮光ができているか、よく確認してください。

プリントされた状態で、何か変形していることはありますか?

道床の縁がベースボードに接触しないという意味で、少々反っている場合がありますが、レールを通すと水平になるのであまり気にしないでいいでしょう。

表面はどのようになっていますか? 平滑ですか?

水平面の上面は凹凸のスジ状の積層痕が発生しますのでご了承ください。また、斜めの面と縦の面、裏面にも細かいスジ状の凹凸模様が入りますので、ご了承ください。また、裏面の刻印部分は構造上欠落が発生しやすいのであらかじめご了承ください。

レールを曲げて差し込むことで、変形することはありますか?

水平面方向では僅かに変形が生じるようですが、気にするほどではありません。何ヶ月か経過すると、道床中間部分がが床から浮く場合がありますが、反対方向に手で曲げてレールに曲げ癖をつけることで改善できます。ジオラマ等で利用する際は、釘穴を開けて固定することをおすすめします。

使用素材のABSライクとは何ですか? 安全ですか?

紫外線を使った光硬化樹脂のようです。食べたり舐めたりして安全ではありません。削りかすや除去できずに残ったサポート材などは、食べたり舐めたり吸引しないようにしてください。

使用素材のアクリルとは何ですか? 安全ですか?

紫外線を使てアクリル樹脂を硬化させます。ロウ状のサポート剤を溶かして除去します。サポート剤は完全には取り除かれず、付着した状態での製造販売とまります。食べたり舐めたりして安全ではありません。削りかすや除去できずに残ったサポート材などは、食べたり舐めたり吸引しないようにしてください。

塗料はどのような種類がいいですか?

模型用の油性ラッカー系塗料を推奨します。国内メーカーのプラスチック模型用塗料はレールクリーニング液で溶けてしまいますが、ラッカー系の方がエナメル系より溶けにくいので、ラッカー系を使ってください。タミヤラッカースプレー、Mr.カラー、ガイアカラー、鉄道カラーなどです。

バラスト散布は可能ですか?

Tタイプにつきましては、枕木とバラスト部分との高さの差が大き目なので、バラストを散布しやすくなっております。

返品や交換はどのような場合には可能ですか?

取り扱い店であるネットショップ「DMM.make」の規定のとおり、購入間違いによる返品・交換はできません。また、3Dプリントと素材の性質上の変形による返品交換もできません。当然のことながら、加工中の破損についても返品交換不可です。

購入する製品を間違えました。返品交換は可能ですか?

取り扱い店の規定のとおり、購入間違いによる返品・交換は不可です。

走行できない車両はありますか?

一部の外国型等、フランジが通常よりも高い車両の場合には、走行できない場合があります。

緩和曲線道床素材に挟まれた円弧の半径に対応していない車両は、緩和曲線道床素材を使用しても走行できません。

ある半径での走行が、1両の場合は対応しているものの、2両以上連結する場合に対応していない車両の場合、カプラーの首振り等の関係上、緩和曲線を入れることで走行できるようになる可能性はありますが、走行できることを保証するものではありません。自己責任で探求してください。

緩和曲線に向いた車輪はありますか?

車輪の幅が薄い車両の方が走行時の見た目がよくなります。直線から緩和曲線に入る際は、フランジがレールに接触するまでは、台車が直進します。そのため車輪の幅が狭い車両の方が、カーブの入口での見た目がよくなります。

ジョイナー部分で脱線することが多いです

Tkタイプでは、ジョイナーが斜めに浮き上がっていないか確認してください。浮き上がっているとフランジがジョイナーに乗り上げて脱線しやすくなります。浮き上がっていたら上から押さえて水平にしてください。特にカーブの外側のレールは注意してください。

通常のレールとの接続・分離に関して注意事項はありますか?

水平に接続・分離を行ってください。特にK社用の場合は、真っすぐ分離するように注意してください。またジョイナーの取り外しも、真っすぐに引き抜いてください。素材の性質上、接続部分は壊れやすくなっています。

なお、頻繁な接続・分離を行う用途には向いていません。主に常設用となります。

TOMIXのマルチレールクリーニングカーは使用できますか?

基本的に、使用できません。レールの接続部分で、僅かにレールの上面に段差が発生します。この段差の部分に回転部分が引っかかってしまいます。回転部分が引っかかるため、飛び上がって大きく脱線転覆する危険性があります。

緩和曲線道床素材の方がレールが高くなることが多いですが、レールの角を面取りしてマルチレールクリーニングカーを使用することは、自己責任で行ってください。

なお、レールと回転部分が接触することのない、掃除機の機能に関しては、利用可能です。

緩和曲線を使うことで、走行性が悪化することはありますか?

正しい使い方をしている限りでは、走行性が悪化することはありません。

実物では緩和曲線の走行安定性の問題があると聞きましたが、Nゲージでも走行安定性の問題は発生しますか?

実物の緩和曲線の区間で走行安定性の問題が発生するのは、緩和曲線だからではなく、カントが変化しているからです。うずまき模型の緩和曲線道床素材はカントがないため、この問題は発生しません。

実物の曲線の出口では、内側のレールに対して外側のレールが下り坂になっています。そのため走行速度に対して外側のレールの下り坂が急な場合、脱線防止ガードの設置などが行われています。