必要な道具と材料
組み立てる前の準備・道具と材料
レールとジョイナー
レールは、柔らかくて柔軟が高いものを使用します。フレキシブルレールから取り外す方法でも、道床付きレールから取り外す方法でも構いません。なお、道床付きレールから取り外す際は、レールが道床から外れないようにするための裏面突起部分は削り落とす必要があるので注意してください。
なお、太く断面形状が異なるレールは取り付けできません。無理に差し込むと道床素材を破損させますので、取り付けようとしないでください。
塗装の道具
2色塗りなので、1色目を缶スプレー塗装として、2色目を筆塗りとすることができます。両方とも筆塗りとする方法もありますが、片方は吹き付けの方が楽でしょう。
使いやすい筆
細かいところを塗装する関係上、筆は使いやすいものを選ぶ方がよいでしょう。おすすめとしましては、細い平筆や細い斜め平筆です。面を塗る平筆の細いものか、先が斜めになっているものです。斜めのものは、既製品を買う方法と自分で平筆の先を切って加工する方法とがあります。
平筆以外を使う場合では、細い面相筆を使う方法もあるでしょうが、細い筆を準備できるのであれば平筆や斜め平筆の方がよいでしょう。
斜め平筆は、筆の角度を変えることで、入り組んだ場所を塗りやすく、幅も調整することが可能です。面相筆でも角度を変えて使うことは可能ですが、幅が狭いので何度も筆を動かす必要があります。なお、筆を2本準備するのであれば、斜め平筆と平筆の2本を両用する方が便利でしょう。
吹き付け塗装の道具
塗装に関しては、バラストの砂目吹き塗装に力を入れない限り、缶スプレーで十分でしょう。なお、缶スプレーでも砂目吹き塗装自体は可能です。道床の裏面で練習のうえ、自信がある方は挑戦していただければと思います。なお、市販の模型用塗料はレールクリーニング液に溶けます。ラッカー系よりエナメル系の方が溶けやすいので、ラッカー系を使うことを推奨します。
吹き付け塗装の際に道床を保持する方法としては、割り箸にテープで固定する方法もあります。強度の面からはDIY用マスキングテープもよいでしょう。
金属製クリップが棒の先に付いているものを使う場合は、道床裏面の犬釘用の突起部分を使ってください。ジョイナーの部分は折れる危険性があります。
レール加工の道具
レールは金属の切断や削りが必要なので、プラスチック専用品は使わないよう、ご注意をお願いします。
レールの切断は、金属用のペンチやニッパを使う方法と、金属用の糸鋸を使う方法とがあります。道床素材の強度の観点からは、ニッパやペンチの方がよいでしょう。そしてニッパやペンチは、金属用を使うようお願いします。切断できる金属や太さなどが記載されているので、購入する際に参考にしてください。
レールの端はきれいに削る必要があるので、ヤスリが必要です。金属用の金属製ヤスリの目の細かいものか、ダイヤモンドヤスリを使ってください。プラスチック用の金属製ヤスリでは、ヤスリがすぐにダメになってしまいます。削りやすさの観点や、レールの細い部分を削る必要性からは、ダイヤモンドヤスリの半丸をおすすめいたします。
なお、レールの切断箇所に傷をつけて目印をつけるという観点からは、小形のニッパを準備する方がよいでしょう。
また、長い道床素材に長いレールを差し込む場合では、先の細いペンチ等でレールを掴んで差し込む方が便利な場合もあります。その際は、レールや犬釘を傷つけにくく滑りにくいラジオペンチなどがよいでしょう。